営業という仕事は、特殊な仕事です。
まず時間の概念がありません。
1日の法定労働時間が基本的に8時間だとしても、そんなものは営業の仕事には当てはまりません。
書類作成や移動時間、商談などをこなしていけば、毎日軽く12時間以上は仕事に拘束されます。
営業という仕事は、理不尽です。
どんなにプロセスに時間を費やし、見込み客のために力を尽くしても、数字が出なければその作業は一切評価されません。
毎日サボり、いつも嘘の日報を上司に提出しても、数字さえ出していれば評価されます。
また、顧客から無理難題を押し付けられ、脅しにも似た要求をつきつけられ、上司からは過酷なノルマを与えられます。
営業を辞めたほうがいい人
- 上記の例を読んで無理だと思った人
- 実際に営業を行っていて、サボっても結果を出している人間を嫌悪している人。
- お願い営業で受注を取っている人。
特にお願い営業をしている人はすぐに辞めたほうがいい
お願い営業とは読んで字の如く、顧客に対し「お願い」して商品を購入してもらう行為です。
数字が足りず、顧客に懇願し不足分を補う営業は、時には同情を買い、成約に結びつくかもしれません。
しかし、その分、貴方の大事なものが奪われます。
プライドです。
数字を恵んでもらうために頭を下げるのと、商品を納得の上で購入してもらい、感謝を込めて頭を下げるのは大きな違いです。
営業の仕事は恵んで貰うことではなく、与えることです。
営業は顧客と対等でなければなりません。
顧客に対し、商品を提供することで、顧客に利益を与える存在です。
商品は関係ありません。顧客の問題を解決するツールとして商品を提供するのですから、どの商品を扱っても根本は同じなのです。
顧客の求めていない商品を一所懸命にPRしても意味がありません。
顧客がそれを求めていない。困っていないと解ったらすぐにPRはやめ、次に行くか、その顧客の本当に困っているものを探します。
困っているというのは、欲しがっているとも置き換えられます。
欲しいけど踏ん切りがつかないのなら、背中を押してあげます。
営業という仕事は、心理学です
営業は如何に相手の考えを読み取ることが出来るかにつきます。
相手の本心を読み解き、こう言えばこう返すということを常に想定する必要があります。
逆を返せば、それが出来ない人が、お願い営業に走るのだと思います。
営業という仕事は、プライドが一番です。
常に顧客と対等であり、顧客に与える存在でなければなりません。
恵んでもらう営業をするぐらいなら、今すぐ営業を辞めたほうがいいと思います。
それぐらいお願い営業は精神をすり減らし、やがて自信を喪失し、人生をも狂わせます。
お願い営業を辞めるのか。営業自体をやめるのか。
営業はハマればとても面白い仕事です。
営業に悩んでいる人は、一度この本を読んでみてください。
貴方の営業人生が大きく変わるはずです。