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ごちゃまぜにゅーす

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実家の自分の部屋に足を踏み入れると、何故か泣きそうになる件

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実家というのは不思議な空間です。

 

昔は出たくてたまらない牢獄のようなものであったのに、実家を離れ、結婚し、家庭を持ち、自らの家を持つと、何故か実家が恋しくなるときがあるのです。

 

 

別に極端に実家から離れているわけでもないので、帰ろうと思えば帰れる距離ではあるのですが、日々忙しく過ごしていると、なかなか簡単には帰れないのです。

 

時折、実家に帰る時、実家では母が迎えてくれる。

 

父はもう20年近く前に他界した。

 

当時、高校生だった自分にとっては、当時のその人生最大の事件が、より一層、実家を牢獄に変えた。

 

兄は既に他県に進学しており、家には母と私のみ、卒業後は県外に行くつもりだった私の計画は大きく変更させられることになる。

 

私の考えとは逆に、親戚中が家にとどまることを要求してくる。

 

もちろん、母を一人残すのは心苦しいが、私は私の人生を歩むつもりだった。

 

しかし、周りがそれを許す状況ではなかった。

 

結局、進学も辞め、私は地元にとどまる判断をした。

 

最終的に判断をしたのは自分であるから、その判断、結果に関しては誰も責めるつもりはない。

 

しかし、何故か当時の私には被害者意識があったように思う。

 

人生が狂った。とも思ったこともある。

 

父を亡くしたことにより放心状態となり、鬱を発病し、一日中、仏壇の前で泣く母に嫌気がさし、仏壇を燃やしてやろうかと考えたこともある。

 

県外の大学に通う兄に文句をつけたこともある。

 

家に帰らず、ぶらぶらし、遊び呆けたりしていた。

 

今思えば、泣き続ける母の姿をみるのが嫌だったのだと思う。

 

幼いころは、笑い声が多かった家には、今はすすり泣く声しかしない。

 

とても18歳の少年には耐えられなかった。

 

卒業後も、会社をすぐに辞め、フリーターになり、バイトとパチンコと麻雀の日々。

 

しかし、20歳の時におきた転機。

 

父になってしまった。

 

生活は激変した。

 

とりあえず、実家に嫁と子供と住むことになる。

 

お金がないから、昼も夜も休日もとにかく働き続けた。

 

鬱が治りきれていない母との確執もあり、家を出た。

 

牢獄から初めて解放され、生活は苦しいが、満足した日々を過ごせると思っていた。

 

しかし、年数が経つにつれ、子供が増え、大きくなるにつれ、実家がものすごく気になり始めてきた。

 

自分の家族、家をもち、子供達を見ていると、いつかこの子達にも自分と同じ思いをさせてしまうのか?自分も母と同じ思いを抱くのか?と考えてしまう。

 

いま、実家に帰ると、母が笑顔で迎えてくれる。

 

普段は一人だから、子供や孫が訪ねてくるのはとても嬉しそうだ。

 

その時は、実家は私が幼い時のころのような笑顔の絶えない空間となる。

 

しかし、私達が帰路についた後、実家はまた静寂に包まれるのだろう。

 

たとえ今はすすり泣く声がなくても、その事を想像すると、胸が苦しくなる時がある。

 

先日、実家に帰った時、久しぶりに自分の部屋に足を踏み入れてみた。

 

汚く貼られた壁紙。色あせたダーツの的。もはや使えないパソコン。本来の用途として使用されることが殆どなかった机・・・

 

そこには確かに、家族と過ごした自分の痕跡があった。

 

今の家族とは別の自分の家族。

 

父がいて母がいる。兄がいて私がいた。

 

今はもう二度と過ごせない家族との日々。

 

しかし、この場所に足を踏み入れると、その時の記憶がよみがえる。

 

実家の自分の部屋に足を踏み入れると、何故か泣きそうになる。

 

それは二度と過ごせない家族の事を思い出すから。

 

それと同時に、今の家族ともいつか必ず別れなければならないことを強く意識してしまうから。

 

孫に囲まれた母が、陽気な声で私を呼ぶ声がする。

 

また帰ってこよう。「わたしの部屋」に。

 

 

今週のお題「わたしの部屋」

 

 

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