民主主義の恐ろしさ。国民投票は他人事ではない
イギリスでのEU離脱の是非を問う国民投票が、予想を覆す結果となり、世界中が大荒れです。世論調査では双方拮抗していましたが、最終的には残留派が勝利するだろう。と日本の主要メディアや知識人の方達も言っていましたし、世界もそのような目でイギリスの国民投票をみていたようです。それがまさかの・・・この結果を受け、世界の金融は大荒れ、日経平均も続落。投資家で大損害を被った人も多かったようですね。
ロシアのプーチン大統領は、「このような大事な話しを国民投票に託すなど馬鹿げている」といった類の声明をだしているようですが、なによりも驚くのが、離脱を選んだ人の中に「まさか本当に離脱派が勝利するとは思わなかった・・・もう一度選挙をやり直してほしい」と信じられないことを言う人がいたり、選挙後に「EUってなに?」と検索している人が増大していることです。
日本人も他人事ではない
今回はイギリスの話しですが、日本も他人事ではありません。日本では間もなく参議院選挙がありますが、ここで自公をはじめとする与党。そして与党に近い勢力が勝利し、衆議院を含めた総議員の3分の2以上の議席を確保した場合、なにが行われるか知ってますか?
間違いなく、憲法改正の決議が国会を通過します。
憲法改正の発議は、憲法審査会を経て、総議員の3分の2の賛成で可決されます。そして、その後、国民投票にて国民の過半数が賛成すると、憲法は改正されます。
私は以前、法律を勉強していた時期がありましたので、多少は憲法、法律の知識があります。私が憲法改正に賛成か反対かは、ここでは伏せますが、私が危惧しているのは、殆どの国民がまともに憲法も読んだことがないのでは?ということです。マスコミの言うことだけを鵜呑みにしてはいけません。政府の言うことだけを鵜呑みにしてはいけません。まずは自分で憲法を読んでみてください。そして、世界情勢を調べる。日本の置かれた現状も調べてみてください。意味も解ってないのに、デモに参加している人たちは、もう一度しっかりと勉強し、そこで自分の信念にあっているならばデモに参加すべきです。
全てが決したあと、「憲法ってなに?」と検索することがないように。
国民投票の結果は、民主主義社会では最も重い拘束力を持つ結果となります。
イギリスの今回の騒動は、決して他人事ではないのです。