努力は必ず報われるのか解らないが、努力をしなければ後悔だけが残る
努力に勝る天才なし。とも言われますが、正直、どんなに努力しても天性の才には勝てない時もあります。現実は残酷です。しかし、どんなに現実が残酷でも、その結果が努力をした上での結果であれば、悔しくてもやりきった感があると思いますが、努力をあきらめて迎えた結果は、後悔だけが残る。最近、強くそう思いました。
最後の試合
現在、中体連が各地で行われていると思いますが、スポーツの世界はそれぞれのチーム。そして子供達それぞれに何かしらのドラマがあると思います。うちの子供も、目立たないけれど、彼女は彼女なりのドラマがあり、私達、両親は彼女のドラマをずっと見続けてきました。
先週、そんな彼女のドラマの一つの章が最終回を迎えました。
負ければ最後の試合。小学生の頃から続けてきた部活が、今日で最後になる可能性がありました。
決して主役になれず、何度も泣いていた彼女。
大事な試合前に限って怪我や病気にかかり、ベンチを温めていた日々。
スタメンになれたと思ったら、すぐに補欠に戻り、ずっと試合に出られない日々。
家族で夜中、公園で練習した日々。
最後のブザーが鳴る瞬間、色んな出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。
最後の最後で、彼女は試合メンバーに抜擢され、私が知る限り、過去最高の動きを見せてくれました。何度も果敢にシュートに挑み、そして逆転を成功させました。
引込み思案なのに、その日だけは誰よりも大きく声を出していました。
そして、最後のブザーをコートで聞くことができました。
逆転に次ぐ逆転で、僅か1ゴール差で敗れました。
ショックのあまり泣き続ける子供達に声をかけるのは母親の役目と思い、私は会場を後にしたのですが、悔しさと同時に、最後の最後で練習してきたことが生きて、試合メンバーに抜擢していただいたことを嬉しく思いました。
もちろん、コートに足を踏み入れることなく、ドラマに幕を下ろす子たちもいますので、軽々に嬉しいと言うのはどうかとも思いますが、それでも私は彼女のドラマをずっと見てきていたので、素直にこの最終回を悔しくも喜びたいと思います。
想いは受け継がれる
目標まで行くことができず、志半ばで終焉を迎えた彼女たちですが、その想いはきっと後輩たちが叶えてくれるはずです。
そして我が家の末っ子が、必ず姉の無念を晴らしてくれるはずです。
試合を見ていた末っ子も泣いており、姉の無念を深く感じているようでした。
普段は喧嘩ばかりしている二人ですが、根は繋がっているようでなんだか嬉しい気持ちになりました。
末っ子もその気らしく、今後は現在進行中の末っ子のドラマをしっかりと追いかけていきたいと思います。
彼女の努力が報われたのかは解りませんが、少なくとも後悔だけはしていないようです。