ジョブホッパー。転職を繰り返すのは悪なのか?
転職を繰り返す人のことをジョブホッパーと呼びます。
半年や1年で転職を繰り返し、履歴書の職歴欄が埋まるほど、人事採用者は採用を渋るようです。
実は私自身がジョブホッパーだったのですが、私はそれで正解でした。
今まで辞めた会社に今もしがみついていたらと思うと、収入や将来性も含めゾッとします。
感情に任せた転職ではなく、自分自身のスキルアップのための転職ならば、私は充分アリだと思います。
ジョブホッパーはダメ人間の烙印を押される?
確かに、ジョブホッパーの中には本当にダメな人もいる。これは事実。
仕事で人材の斡旋も行いますが、どんなに転職回数が多い人でも、有能な人は積極的に企業にPRします。有能というのは、必ずしも頭がいいという訳ではなく、組織で生きていく術を最低限持ち、もちろんスキルも高い。業者である私達にも配慮を見せてくれる。そしてなにより向上心が高い。このような人はまず問題はないです。
逆にスキルが高くても、自身の力を過信しすぎていたり、周りを落とすような発言が多い人で転職回数が多い人は紹介できません。むしろ私の知らないところで、その人とカラーの違いすぎる企業が雇用しようとしていたら、それとなく雇用を見送るように進言もします。それがお互いのためです。
ジョブホッパーは高いスキルを持っている場合もある。
企業としては、せっかく雇用したのに短期間で辞められては困る。
常識がないのではないのか?
最低限のコミュニケーション能力が欠如しているのでは?
といった理由で敬遠するようですし、そのような人がいるのも事実。
しかし、ジョブホッパーの中には、その企業にないスキルを有している人もいます。
特に即戦力が必要な中小企業やベンチャーなどは、有能なジョブホッパーを積極的に採用すべきだと思います。
有能なジョブホッパーは、その業界になかった新たな知識、経験を最大限に生かし、企業に利益をもたらすはずです。
彼らに必要なのは、承認と報酬です。
特に中小企業では、社長や直属の上司の考えで行動が束縛され、やりたいこともロクにできず、せっかくの時間と能力を持て余すことになる場合があります。
未だに5年間は見習いなどという、時代錯誤も甚だしい企業も多くあり、その期間のメインの仕事は雑用という、信じられない企業も実在します。
あ・・・私が以前勤めていた会社です・・・
私自身がジョブホッパー
私自身の事を言えば、転職回数は22歳までに4回繰り返しています。
18歳で働き始めましたので、1年に一回は会社を辞めている計算ですが、長くて1年半。早くて3ヶ月で会社を辞めています。
履歴書だけみれば、立派なダメジョブホッパーです。
しかし、現在の会社に入社してからは、今までの経験、スキルを生かし、一気に営業成績を伸ばしました。
年収も200万円代から600万円代にまで上がりました。
私はとにかく、時間がもったいなかったのです。特に20代というある程度無茶の出来る年代の時に、企業側の変な常識を押し付けられるのを嫌いました。
幸い、今の会社ではある程度自由に動けます。もちろん、結果と責任はついてまわりますので、それ相応の覚悟を持って仕事をしています。
悩んでいるなら行動してみれば?
単純に上司がムカつくとか、仕事がキツイ。などと言った理由で転職するのはどうかと思いますが(もちろん、給与があまりにも安かったり、パワハラなどがある場合は別)自分のスキルをもっと伸ばしたい。生かしたい。と考えていたら、今の職場にしがみつかず、一歩を踏み出してもいいと思います。
私も今の給与や仕事にはある程度満足していますが、もし、まだまだ面白い仕事ができて、それなりの給与が貰えるなら、転職も辞さない考えです。
転職したいけどジョブホッパーにはなりたくない。と悩んでいる人もいると思いますが、一生の内により多くの時間を費やす仕事。
今はジョブホッパーに対する見方を改めている企業も増えてきているようです。
ジョブホッパー=悪。ではなく
ジョブホッパー=高いスキルを持つ可能性のある人材。
と見ているようですし、今後はそのような見方をする企業に入るべきだと思います。
古い慣習に囚われた企業に再就職しても、また同じことの繰り返しかもしれません。
それこそ本当のダメなジョブホッパーになりかねません。
もし転職を考えているならば、自分のスキル、やりたいことを明確にする。
行きたい企業の社風を事前に調べる。
などといったリサーチも必要かもしれませんね。
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