リアル書店は消えるのか?という記事を読んで思うこと。全ての業種は衰退の可能性がある。
少し前に「リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音」という記事をYahoo!ニュースで読みました。
これによると、ネット通販の台頭や(まあ、AmazonとかAmazonね)電子書籍の普及により、紙ベースの書籍の売り上げが大幅に減少しており、多くの小さな書店は閉店に追い込まれ、大型店も苦戦を強いられている。とのことです。
生き残りをかけて書店側もいろんな策を講じているようですが、起死回生の一手にはなっていない様子です。
書店に限らず、色んな業界が今正に再編の時を迎えているような気がするのですが、実際にはどうなのでしょうか?
目次
時代に合わない業種は消えてゆく
記事によると1999年には2万2296店あった書店が、2014年には1万3943店に激減しているとのことです。
確かに私の住む地域でも老舗の書店がここ10年でいくつも閉店しています。
1999年以降、インターネットが全国に普及を開始し、Amazonを始めとするネット書店が台頭を始めてきた時期です。
確かに地方に住む人間にとっては、ネット書店はとても重宝できるサービスです。
小さな書店には置いていない書籍がボタン一つで手に入る。
よほど密接な繋がりがないか、ネットを使用できないという事情を除き、地方書店を利用する人が減るのは必定であったのかもしれません。
なんの商売もそうですが、ただ商品を並べるという状態では今の時代は生き残れないのかもしれません。
必要な物はパソコンを開けばすぐそこにあるわけです。
これって改めて凄いことだと思うと同時に、これから大人になっていく子供たちにとっては当たり前のことなのだと思うと、今後ますます衰退していく業種が増えるのは間違いなさそうです。
足を運ぶメリットはあるか?
リアル店舗に集客を行うためには、やはり足を運ぶメリットがなければいけません。
最近ではカフェと併設された書店や、書籍通の店員がお薦めする本を全面に押し出したりなどして、ネット通販では味わえない空間を演出している書店も多く見られます。
私もたまに書店に足を運びますが、色んな工夫がしてある書店は行くだけで楽しいものです。
書店に行くことにより、偶然にも発見する書籍に出会えたり、ゆっくりとコーヒーを飲みながら本を読んだり。しかも買う必要がなく、立ち読み感覚で自由に本が読めるサービスがある書店はかなり重宝しています。
しかし、そのような書店も「本が好き」という人間が主に利用しているのが多いようです。
書店は書店という枠を超えた何かを行わなければいけないのかもしれません。
今後はどうなるのか?
しかし、いったい何をすればリアル書店は生き残れるのでしょうか?
正直、私には解りませんし、私などが解っていればとっくの昔に書店は策を講じているでしょう。
更に10年後、書店は今の10分の1に減少しているとも言われています。
ただ、書店が減少しているから書籍が売れていないわけではなく、むしろ電子書籍の普及のおかげで、文字を読む。というハードルは下がっているらしく、ネット書店の売り上げは上昇しているとのことです。
もしかしたら10年後には、私のような地方在住者はリアル書店を探すにも一苦労するのかもしれませんし、リアル書店は書店ではなく、書籍も販売している別の業態に進化しているかもしれません。
しかし、それは特別なことではなく、様々な業種がそのような道を歩んできたということです。
私が勤めている業種も、10年後どうなっているのかは解りません。ただ、衰退する業種であることは間違い無く、そのような試算もでております。
時代にそぐわない業種は淘汰される。しかし、同じような道を辿りつつも、生き残ってきた様々な他業種を参考にすれば、微かな光明が見えるかもしれません。
なんの業種であれ、今後は消えゆく可能性があるということを肝に命じておく必要があると思います。
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